答え

SexyZoneが5人でドームに立つ姿、ドーム配信をみて思ったこと。

"SexyZone、「自分達が大切にしたいことは大切にできた」の答えに、他でもない自分たち自身で、たどり着いたの、本当にカッコイイ。

 

私たちはわかりやすいものが見えやすい。

たとえば、今回のできごとは「5人ではなくなる」ように見えたかもしれない。

「5人でステージに立ち続ける道は途絶えた」のかもしれない。

「メンバーが脱退」なのかもしれない。

結果だけみたらそれはそうなのかもしれないけど、たどりついた答えはそこじゃなくて、

「5人が5人と、SexyZoneを応援してくれてる人を大切にする」だった。

そこにたどりつけるって心底すごいと思った。

それを、"伝えられる"ということが、何よりも彼らの強みで、きっとこれからもそうなんだなと思った。

応援し続けてるということは、今までの「線」をみれる良さがあるとつくづく思う。


ドーム配信のセットリスト曲の中で、「答え」や「正解」という歌詞が耳に届く。

聞きなれた歌の、聞きなれた言葉が、今回特別に耳に残った。


Sexy Zone

「大人の決めたやり方 それが”正解” なの?」

子どもらしい言葉だなと思う。

私にもあった気持ち、なんなら今もある気持ち。

正解みたいに言ってるけどそれって本当に正解?(私はそうは思わないけど)って感じ

「僕らは僕らなり 考えてる」


RUN

「”正解”なんて意味無い 僕らだけの”答え”にたどり着けばいい」

発売当時もアンサーソングと言われてた。

「答え」は必ずしも正解じゃない。

自分たちで選んだ答えに意味がある。

ここでいう「正解」は「大人の決めたやり方」だったかもしれないし、どこかにある最もらしいパターンかもしれないけれど、そんなものに意味はない。

僕らだけの答えに意味がある。意志あって辿り着く場所に意味がある。

力強く歌われてきた言葉。


Timeless

「”答え”なんてずっとわからなくて」

ここで、「答え」なんて「わからない」とくる。

いつかは自信があったのに、これで本当によかったのかわからなくなること、あるよね。

本当にこれでよかったのかとか、ifの選択とか、生きてたらその分、増えてもいく。

それでも、進むから。進まないとだから。


そして選んだ道が答えになる。

いつだってそりゃ、1番いい答えだと思っていたいけど、そんなの本当はわからないけど、歩いた道が答えで、歩いていく道が答えになる。

すごく、酷だなと思うこともあるけれど、そうして進む中でその個別性が美しさになっていくと私は信じている。


Timelessの歌詞の「You're beautiful」。

私は子どもや若さの美しさは「純粋さ、無垢さ、未知数、可能性」だと思っているけれど、年齢を重ねる美しさは「金継ぎ、経験、個別性」だと思っている。

金継ぎについては、彼らがおそろいでつける指輪からもわかりやすいと思うけれど、私は「弱さや脆弱さ傷が修繕、回復して強さになる」という表現が大層好きだ。

私はそもそも傷つきからの回復ストーリー、後悔の上書きが20代のテーマみたいなところがあった(書いててリペを思い出す)。


血界戦線の言葉がわりと的確にカッコよくて何度も思います。

「絶望的な負い目が己を支える礎となり、痛切極まる悔恨が不退転の爪となるなら、今の君を作ったのは、あの日の挫折だ。
その強さが我々を、妹を、果ては人類を救った。
これは厳然たる事実であり、卑怯さからは最も遠い行いだ。

誇りたまえレオナルド・ウォッチ。私も君を誇りに思う」

過去の傷や挫折、後悔や失敗が、自分に影響を与えるわけだけど、それはマイナス要素だけじゃなくて、現在に至るまでに自分のプラス、魅力的なところをつくる機会にもなったりする。

かつてのことを切り離したいと思うこともあるかもしれないけれど、それらが今の素晴らしい部分に関連してることを尊く思うのが、私にとっては過去の自分への救済の1つでもあり、これは私が「年を重ね」たからこそ、できること、実現できることなので、そうして私たちは美しくなると思っている。

そんなふうに感じながら聞いていた。


最後に

木下龍也の短歌から1つ引用。

「生きてみることが答えになるような問いをかかえて生きていこうね」


これはわたしの2022年に出会った、すごくすてきな歌であり、たぶんここから先の人生でずっと大切にしていく歌。


いろんな気持ちをかかえながら、応援したり少し離れたり、していくわたしたち。

いつか答えが出るかもしれないし、答えはまたいつか変わるかもしれない。

私はずっと、彼らへの愛に名前がつくといいなと思いながらこれからも応援し続けるけれど、たとえ辿り着くのが「Not Found」だったとしても、このうえなく、美しい途中式に、幸福を感じるだろう。


たどり着くのが「解なし」だとしても、私はその答えを愛せるくらいには、愛してみたいと思ってる。


そういう気持ちを強くしてくれるコンサートだった。

ありがとう、Sexy Zone, I love you.